龍溪書舎 デジタルコレクション 

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政治・外交・国際関係

日中外交60年史 全4巻[目次] 50,000円

王 芸生 著/監修 末廣重雄、編訳 長野 勲、波多野乾一/解題 大畑篤四郎 ISBN 978-4-8447-0250-4

 今日、日中関係史についての関心は極めて高いのであるが、全体を展望した概説書は意外に少ない。本書は、戦前中国で「六十年来中国與日本」として公刊され、長野勲・波多野乾一両氏によって昭和8~11年にかけて刊行された「日中外交六十年史」に、解題を附して復刻したものである。 古代日中関係から説きおこし、特に日清修好條規の締結からパリ講和会議に至る日中外交史を編述。日中関係史を専門とする研究者にとって、必読の書といえる。

島田三郎全集 全6巻、附1巻[目次] 120,000円

島田三郎全集編集委員会(代表 内山秀夫) 編 ISBN 978-4-8447-3316-4

 本全集は、大正13年から14年に、吉野作造山室軍平木下尚江が編集した全5巻に、新たに「社会主義及び日本改造」ならびに「演説、序文、回顧・伝記」等の新編集を加え、より完全を期したものである。
 嘉永5年に幕臣の家に生まれ、多難な自己啓蒙の道を辿り、わが国立憲政治の確立に心魂を注ぎ、党利派略を拒否する清新の生涯を送った政治家島田三郎は、「横浜毎日新聞」社長として、常に建設的批判精神を一貫した。また、星亨の弾劾、足尾鉱毒糾弾、廃娼運動・労働運動推進、シーメンス事件訴追等、彼の正義への意志はわが国の近代史を飾る足跡を遺しており、正に「明治における良心」を具現化した人物であった。

「従軍慰安婦」関係資料集成 全5巻[目次] 100,000円

(財)女性のためのアジア平和国民基金 編、編集(代表) 後藤乾一、高崎宗司、和田春樹 ISBN 978-4-8447-3474-1

 日本政府は、「慰安婦問題」の真実を明らかにして歴史の教訓とするためには、資料の発掘、調査、研究が必要であるとし、平成3年より8年にかけて3次にわたり、内外の諸機関の協力を得て総合調査を行った。そして、その資料を永久保存
すると共に、この問題の研究に関心を持つ内外の人々に全公開することを決定した。
 (財)女性のためのアジア平和国民基金は、この政府調査をオリジナルのまま編集し、このたび小舎が刊行した。この悉皆調査を目指した本企画の資料的価値は絶大であり、大学、研究機関、団体、またこの問題に関心をもつ個人の方々にも是非必読の文献としておすすめしたい。

 

(「日中貿易議連週報」他 全10巻 330,000円)

波多野 勝 編 ISBN 978-4-8447-3485-7

 1972年、日中両国は国交を回復した。1949年中華人民共和国の成立以来、すでに23年余が経過していた。いうまでもなくこの間両国には、正式な外交ルートは存在しない。戦後冷戦の世界的拡大は、日中関係を極めて複雑な状況にしていったの
である。そして“政経分離”、という非公式な接触が続く。本資料は、まさしくこの間の、非公式交渉の時代を明らかにした資料である。同議連は1949年春に中日貿易促進議員連盟として成立、朝鮮戦争のため1 度休眠し、1952年末に日中貿易促進議員連盟として復活、1970年日中国交回復促進議員連盟、1974年以後、日中友議員連盟と名称を変更して今日に至っている。
 資料内容は1950年代から1960年代の日中関係の草創期から激動期迄のものであり、第1 次─第4 次民間協定の日中交渉、同議連内の動向、さらに関係各団体(日中貿易促進会、日中国際貿易促進協会、日中輸出入組合)、また日本赤十字社、日中友好協会など様々な形で中国問題に深く関係した団体の資料(定期刊行物、議事録、メモ、書類)を含む厖大なものである。散在していたこれ等を収集整理された波多野勝先生のご努力により、初めてその全体像を体系的に公開する事ができた。戦後日中関係のいわゆる積み重ね貿易の実態を解明する基本資料として、さらには「日中関係史研究」の必備文献として、本資料を大学研究機関等で御利用されることを希望するものである。

近代国際関係条約資料集 全5編・総22巻 160,000円

第1編 近代国際社会形成期の外交、第2編 フランス革命よりウィーン体制成立期の外交

第3編 アメリカの独立と建国期の外交、第4編 19世紀ヨーロッパ外交の発展とビスマルク期の外交

第5編 帝国主義期ヨーロッパ外交の発展

編集・解題1~4編 大畑篤四郎、5編 ハラルド・クラインシュミット、吉田 脩 共編  ISBN 978-4-8447-4407-8 ISBN 978-4-8447-4408-5 ISBN 978-4-8447-4409-2 ISBN 978-4-8447-4410-8 ISBN 978-4-8447-4411-5

 現代はボーダーレスの時代といわれる。国境を越えてモノ、ヒト、情報が激しく移動し、事実上、国境なき世界が展開しているように見える。しかし、世界を旅行するとき、パスポートやビザが不可欠であるように、国境や国家はなおも厳然として私たちの前に立ちはだかり、国家が国際社会を形成する最も権威ある単位であることに変わりはない。国家を最高の単位として国際社会を成立させたのは、近世ヨーロッパの30年戦争を終結させたウエストファリア条約(1648年)である。こ
の条約を基盤として築かれた「ウエストファリア体制」と呼ばれる近代国際関係システムは、17世紀から18世紀にかけて変容し、ナポレオン戦争によって大きな打撃を受けるものの、第一次大戦の勃発までヨーロッパの全域を巻き込むような大戦争を防いできたといえる。
 ウエストファリア体制下の250年もの間、ヨーロッパにおいて比較的安定した国際関係が保たれたのは、勢力均衡の原理に基づく巧みな外交技術の結果であるといわれる。ヨーロッパ文化に根ざす巧みな外交技術の結晶が条約や協定類であり、この条約資料集は、それらを包括的に集成したものである。条約や協定ばかりでなく、条約に準ずる諸文書、決議、宣言などの関連文書を可能な限り収録している。
 第一次世界大戦以降の国際条約類はさらに世界に広がりを見せ、また、19世紀後半から、ヨーロッパとは異なる国際システムを築いていたアジアにおいても近代的条約網が広がって行くが、それらは比較的容易に原文にアクセスすることが可能である。しかし、第一次大戦以前については決して容易ではない。こうした点も考慮し、本資料集は第一次大戦までをもって終結することとした。
 本シリーズに収録した条約類は、それらの内容を厳密に理解し、研究者や実務家の用に供するため、原文を忠実に収録している。さらに、条約類の相互関係の理解やそれらが形づくる国際関係の特徴を理解する一助とするため、編者による解題を附した。解題のみを通読するだけで、ヨーロッパの国際関係とその外部世界への広がりを知ることができるであろう。

思想・マスコミ

時事新報 明治前期 記事分類目録 480,000円(2021年度特価)

時事新報の「記事分類目録」(A4判、2段組、約4000頁:予定)です。2022年3月より2024年3月まで、半年単位で電子図書館サーバを更新し追加します。このため、初年度、次年度は特価としました。「時事新報」そのものは、今後、オープンアクセス版が登場する可能性もあり、附録として無償添付します。​
附録:時事新報 明治前期 全20巻 116冊 第1~6206号

時事新報社 刊/龍溪書舎編集部 編​

協力:慶應義塾大学福澤研究センター、同図書館、国立国会図書館、東京大学法学部付属明治新聞雑誌文庫​

明治15 年3月~34年2月(福沢諭吉存命期間)原本号数 第1号~第6206号(欠号なし、書込み汚れ切れなし) ​

『時事新報』は、近代日本の偉大な啓蒙思想家福沢諭吉の創刊になる歴史的文化事業であり、不偏不党の立場を貫いた数少ない新聞である。 その清新重厚にして広い視野をもった内容がわが国の近代化に果たした役割は測り知れない程大きなものであり、今日においてなお些かも色褪せることなく、識者の関心を寄せる所となっている。日本近代史、マスコミ史、政治史全般の研究に不可欠な、まさに垂涎の資料である。​すべて東京版。​600DPI高精細スキャン​

 
黒龍 全6巻 120,000円

黒龍会本部 編/解題 松沢哲成 第1巻第1号(明治34年5月)~第8巻第3号(明治41年3月) ISBN 978-4-8447-3465-9

 『黒龍』は明治34年2月、内田良平によって結成されたアジア主義団体、黒龍会の機関誌として同年5月に創刊。月刊誌として明治41年3月号までの間に37冊が刊行された。黒龍会の日露開戦・日韓合邦などの政治主張・行動は同会の侵略性とその援護・宣伝を目的とした本誌の性格を示すが、それ故に又その積極さは侵略の対象地としての当時のロシア・中国「(満州)」・朝鮮諸地域に関する、詳細な“事情” の収集、分析、政策的提言を伴っている。本書はその意味でもアジア主義の思想的源流としての資料的価値はもとより、当時の東アジアの“事情” や明治期の外国観(=日本観)を知る上でも好個の史料である。

外事警察概況 全8巻[目次] 95,000円

内務省警保局 編/解題 石堂清倫 昭和10年~17年 ISBN 978-4-8447-0317-4

 本資料は『外事警察法』とならび外事警察関係の主要な資料である。昭和10年代の政治警察当局は、日本の共産主義運動とコミンテルンの接点の破壊に重要な意義を認め、スパイ政策と拷問制度をその手段として用いたことは有名な事実であ
る。もちろん当局としては、こうしたスパイ政策を推知させるような証拠は一つも残していない。しかし、彼らがもっとも主要な点を秘匿したうえで編集した外事警察記録をつうじて歴代の当局がそれぞれの時期に、どこに着眼していたかという
事実と運動そのものの歴史とを対比することは、ある程度可能である。その意味で本資料は昭和10年から17年までの政治史理解必備資料である。例えば、『昭和17年中ニ於ケル外事警察概況』には外事警察事件としてリヒャルト・ゾルゲと尾崎秀実の「国際諜報団事件」が大々的にとりあげられている。

早稲田大学新聞​ 戦前/戦後版 全10巻 100,000円

早稲田大学創立100周年記念出版 戦前版(大正11~昭和19年)全7巻 戦後版(昭和21~33年)全3巻

ISBN 978-4-8447-0296-2、0297-9 サンプル版面600dpi

 『早稲田大学新聞』は、大正11年11月早稲田大学新聞会によって創刊され、延々今日まで発刊されている、早稲田大学唯一の機関紙である。その創刊号には、芥川龍之介をはじめ、長谷川如是閑美土路昌一などが執筆陣として顔をそろえている。また、のちのライターには、大正・昭和期を担った多くの政治家、学者、文学者、社会運動家がその紙面を埋め尽くしており、格調の高さは当時の一般紙と比較しても劣らぬものがある。常に社会と歴史に批判の眼を向けてきた大学の建学以来の精神を受け継いでいるのが、この『早稲田大学新聞』である。

(検閲年報 全4巻(原本14冊) ISBN 978-4-8447-0308-2 41,800円)

 1925(大正14)の治安維持法交付とほぼ同時期(同年5月26日)に内務大臣若槻礼次郎の名で交付され、7月1日に施行された活動写真「フィルム」検閲規制にはじまるわが国の映画検閲の歴史を解明する上で、見逃すことができない第一次資料である。内務省警保局 編

東京パック 全13巻 揃264,000円 (分売あり)

北澤楽天 主筆/有楽社 刊/解題 清水 勲 第1号~第227号(明治38年4月~45年5月)

サンプル版面:電子図書館向け600dpi Amazon向け300dpi

 我国の近代諷刺漫画は、北澤楽天に始まる。彼はその漫画的表現力と、ユーモアと国際政治感覚を駆使して、政治を批判糾弾し、社会を諷刺し、家庭に健全な笑いを送り、日本の後進的封建社会を啓蒙し、民衆の明朗化を計った。彼の驚くべき
博識、比類なき想像力、表現力は『東京パック』によって遺憾なく発揮され、発行部数十数万部の本格的大衆漫画雑誌の時代を確立した。当時ポンチ絵と称され、余技的な存在でしかなかった「漫画」の地位を高め、その時代を作り上げた功績は
大きい。しかもその意図したテーマたるや政治、経済、軍事、国際関係、社会生活、庶民事情、教育問題等、あらゆる分野にまたがり、単なる娯楽作品とは異質の、高度に洗練された含蓄に富む貴重な史料として、明治を研究する場合の重要な第一級文献である。

(回顧録・続回顧録 全2巻 ISBN 978-4-8447-0201-6 44,000円)

戸水寛人 著/解題 内山秀夫 『回顧録』明治37年刊、『続回顧録』明治39年刊

 対露強硬外交を主張した七博士建白事件及びそれに付随した戸水事件は、明治国家建設過程の重大な一要素である。明治知識人の国家主義が、対外・対内の双方でいかに発現し発揮されたのかを知ることは、明治政府はもとより、今日における
ありうべき国家のあり方をさぐる好個の第一級資料である。

(黎明講演集 全2巻 ISBN 978-4-8447-3325-6 30,000円)

黎明会(代表 吉野作造)編/解題 内山秀夫 大正7年12月~9年9月

 「日本の国本を学理的に闡明し、世界人文の発達における日本の使命を発揮すること」、「世界の大勢に逆行する危険なる頑冥思想を撲滅すること」、「戦後世界の新趨勢に順応して、国民生活の安固充実を促進すること」の大綱三則の下に、福田徳三三宅雪嶺左右田喜一郎新渡戸稲造高橋誠一郎森戸辰男大山郁夫内ヶ崎作三郎等43名が結集。毎月一回の講演会開催とその公刊による国民啓蒙こそが知識人の責任とした。

(新人 全51巻 揃ISBN 978-4-8447-4451-1 969,000円)

海老名弾正 主筆 明治33年7月~大正15年1月(原本全302冊)

 わが国キリスト教伝道史の上で基軸となった教界誌。同時に、明治後半期から大正の全時代にかけての思想の流れにおけるリベラリズムの証人としての意味をもつ。
 『新人』は、天下の耳目を集めた、キリスト理解にかかわる植村正久との論争(明34・8―)、同志社に対する警告、ユニテリアン中心の「六合雑誌」への対論、大逆事件以後、キリスト教界(または社会全体)の「冬の時代」における主張、大正デモクラシー論など、絶えず時流にあって、一つの観点から生きた語りかけを続けていった。民本主義者・政治学者、吉野作造は『新人』のほとんど全ての発行時に直接・間接に深くかかわる。
 大正期後半に入っての内外の政治情勢・経済その他の変動の中にあって唯一のキリスト教思想雑誌として27年余、302号にわたり発行された本誌は、明治30年代以後、大正期の日本近代思想の生の航跡を探る貴重資料である

産業・経済

明治後期産業発達史資料 全865巻 4,800,000円(2021年度特価) 

 総目録・書名索引(31MB) 詳細PDF

第1期 全42巻 揃ISBN 978-4-8447-0667-0 230,000円

 銀行・財務(財政・金融)篇(1)

第2期 全45巻 揃ISBN 978-4-8447-0668-7 270,000円

 府県産業篇(1)、鉱工業一班篇(1)、拓殖産業篇(1)、外国事情篇(1)

第3期 全52巻 揃ISBN 978-4-8447-0669-4 340,000円

 農林水産一班篇(1)、府県産業篇(2)、拓殖産業篇(2) 、外国事情篇(2)

第4期 全52巻 揃ISBN 978-4-8447-0670-6 340,000円

 財政・金融篇(2)、農林水産一班篇(2)、鉱工業一班篇(2)、府県産業篇(3)

第5期 全58巻 揃ISBN 978-4-8447-0671-7 420,000円

 経済・社会一班篇(1)、農林水産一班篇(3)、府県産業篇(4)、鉱工業一班篇(3)、外国事情篇(3)

第6期 全60巻 揃ISBN 978-4-8447-0672-4 440,000円

 経済・社会一班篇(2)、財政・金融篇(3)、農林水産一班篇(4)、府県産業篇(5)、外国事情篇(4)

第7期 全54巻 揃ISBN978-4-8447-0673-1 390,000円

 財政・金融篇(1)、農林水産一班篇(5)、鉱工業一班篇(4)、府県産業篇(6)

第8期 全58巻 揃ISBN 978-4-8447-0674-8 420,000円

 経済・社会一班篇(3)、農林水産一班篇(6)、府県産業篇(7)、鉱工業一班篇(5)、外国事情篇(5)

第9期 全69巻 揃ISBN 978-4-8447-0675-5 520,000円

 財政・金融篇(5)、農林水産一班篇(7)、鉱工業一班篇(6)、府県産業篇(8)、外国事情篇(6)

第10期 全72巻 揃ISBN 978-4-8447-0676-2 550,000円

 農林水産一班篇(8)、鉱工業一班篇(7)、外国事情篇(7)、経済・社会一班篇(4)

第11期 全63巻 揃ISBN 978-4-8447-0697-9 480,000円

 財政・金融篇(6)、鉱工業一班篇(8)、外国事情篇(8)、経済・社会一班篇(5)

第12期 全59巻 揃ISBN 978-4-8447-0678-6 450,000円

 府県産業篇(9)、拓殖産業篇(3)、外国事情篇(9)、経済・社会一班篇(6)

第13期 全66巻 揃ISBN 978-4-8447-0679-3 500,000円

 農林水産一班篇(9)、府県産業篇(10)、外国事情篇(10)、経済・社会一班篇(7)

第14期 全64巻 揃ISBN 978-4-8447-0680-9 490,000円

 財政・金融篇(7)、農林水産一班篇(10)、鉱工業一班篇(9)、府県産業篇(11)、経済・社会一班篇(8)

第15期 全51巻 揃ISBN 978-4-8447-0681-6 390,000円

 農林水産一班篇(11)、府県産業篇(12)、外国事情篇(11)、経済・社会一班篇(9)

龍溪書舎編集部 編

 わが国の明治時代後半期以降は、日清・日露および第一次世界大戦がそれぞれ大きなふし目となり、それまでの軽工業中心の時代から軍事産業を主導力とした重工業、化学工業、機械工業などが漸次、拡充されていった。また台湾の統治、南満洲鉄道株式会社(満鉄・1906~)の設立などによって植民地事業の経験をもった。経済政策の基盤である資本関係の立法も明治20年代から30年代初頭にかけて多く成立した。このように明治中後期は、日本をとりまく種々の条件が大きく様変りをきたし、単に経済の上だけでの変革にとどまらず、国民の意識そのものにも今までになかった目覚めがなされたことは、以後の日本の進路を方向づけたといえよう。
 すでに、明治前期にかかわっては種々の資料集が復刊され、また研究書・論文も公表されていると考えられるが、上記日清戦争を境に殖産興業富国強兵政策を根本とする明治中後期、さらに大正時代に至っての産業資料には未だ発掘を待つのみのものが少なくない。『明治後期産業発達史資料』はその時期に照準を合せ、かつ産業政策、統計文献などに限定頗偏することなく、広く経済思想、産業人、外国経済事業、植民地産業等にも資料採集の意図をもち、日本の近代史上・本格的な資本主義経済に移行してゆく過程を克明に追求しようとするものである。

 

(稿本 日本金融史論 ISBN 978-4-8447-5443-5 23,000円)

滝沢直七 著/解題 長 幸男

 明治45年に刊行された本書は、個人によって、学問的態度でまとめられたおそらく最初の明治金融史である。しかもその内容は質・量共に金融市場発達史として極めてすぐれ、包括的な動く金融市場史として、先駆者としてのハンディキャッ
プを感じさせない程有力な材料提供の生命力を保っている。
 本書の特色はその「参考項目」にある如く、その広い視野にある。著者は狭い銀行史の視野にとじこもることなく、広く政治経済的展望の中で日本の金融を考察している。そして正確に金融市場の歴史を記録しようとする態度と、その歴史の内部に働く因果関係をとらえようとする実践家の態度が結びついていて本書の第二の特色をなしている。

教育

近代日本のアジア教育認識 明治後期教育雑誌所収記事 揃い 400,000円
・韓国の部 全8巻・総9冊 100,000円
・中国の部 全21巻・総22冊 240,000円
・台湾の部 全14巻・総15冊 160,000円

近代アジア教育史研究会(代表 阿部洋) 編 ISBN 978-4-8447-3481-9 ISBN 978-4-8447-5352-0、5353-7 ISBN 978-4-8447-6395-6、6396-3

 日清戦争以後日本の教育はアジア諸国、ことに中国や韓国への関心を深め、これら近隣諸国への教育・文化面からの働きかけを積極化していく。こうしたなか、各種教育雑誌や、アジア関係団体機関誌、さらには一般雑誌にも、中国や韓国、台湾の教育文化に関する論説や記事が盛んに掲載されるようになる。そこには各国の具体的な教育文化状況を示す貴重な資料が数多く含まれている。我々は、これらの記事や論説をとおして、明治日本のアジア教育に対する蔑視=停滞史観や、それと対応する形でアジア教育の停滞打開の方途は「先進」日本の指導の下での革新以外にないとする優越意識、さらにはアジア諸国の教育に対する日本の積極関与や教育主権収奪の構想が、漸次形成されていく経緯を窺うこともできるようである。本資料篇編纂の目的は、こうした問題関心から、明治期日本のアジア教育認識に関する基礎的資料を可能な限り広範に収集するとともに、これを系統的に整理するところにある。そのため、既刊の姉妹篇『近代日本のアジア教育認識・目録編』(1955年)に収録された約6,000点に及ぶ資料の中から主要なものを精選し、その後新たに発掘した資料類を付け加えて、それらを〈中国の部〉、〈韓国の部〉、〈台湾の部〉の3つに分類・整理した。各部に「近代日本のアジア教育認識・目録篇」を付録。

日本近代教育史料大系 全44巻 400,000円

・公文記録〔Ⅰ〕 全6巻 ISBN 978-4-8447-4335-4

 太政類典(第1~5編・外編)より 学制(慶応3年~明治14年)

・公文録 全16巻 ISBN 978-4-8447-5153-3

 (慶応4年~明治18年)より 国の重要指定文化財 皇漢両学所昌平開成両学校・大学校・京都学校・大学・文部省

・公文類聚 全22巻 ISBN 978-4-8447-0329-7

 (第6編~第69編)より 学政門および学事門(明治15年~昭和20年)

日本近代教育史料研究会(代表 佐藤秀夫、米田俊彦) 編

 明治維新以後の日本近代教育史は「遅れたアジア社会」の一員だった日本を「欧米並み」に近づけるという明治国家の基本路線に沿って、国家権力側の強力なリーダーシップの下に形成の歩みを続けて来た。
 国立教育政策研究所の日本教育史研究部門では「日本近代教育百年史」編纂当初より、国家の教育政策・行政に関する公文書史料の体系的・包括的な調査・収集・整理とその公開を基本業務として来た。本企画はこの過去四半世紀に及ぶ蓄積の集大成である。単に実定法令の羅列ではなく、法令の起草・起案・整文の過程を開示しており、近代日本における権力主体の教育理念の選択のプロセスを科学的に知る道を開く。詳細な収録文書目録付。日本教育史、日本近代史必備の文献。

 
(日本植民地教育政策史料集成(台湾篇)全10集 総121巻 揃3,140,000円 詳細PDF)

編集代表 阿部 洋 編集委員 上沼八郎、近藤純子、佐藤由美、佐野通夫、弘谷多喜夫

 かつて小舎が刊行した『日本植民地教育政策史料集成』朝鮮篇(全74巻・1986-91年)は、学界に大きな反響を与えつつ無事完結したが、戦前日本のもうひとつの重要な植民地たる台湾については、資料の整備が進まないまま、その公刊が宿題として残されていた。このたび数年にわたる関係者の収集努力の結果ようやく刊行の準備が整い、本企画をスタートさせることとなった。
 本「台湾篇」の内容は、かつての「朝鮮篇」を上回る12部門で構成した。そこには教育施策関係報告書や統計類、地方教育誌、学校要覧類、教育関係著書のほか、「公文類聚」や「枢密院会議記録」「茗荷谷文書」「隈本繁吉文書」など、各種の貴重な関係文書類が多数含まれており、これら諸資料をとおして、台湾における植民地教育政策の展開過程を制度・政策レベルにおいては勿論のこと、地方における教育施策の展開や学校経営のレベルにおいてもその具体的状況を詳細にうかがうことができるはずである。その意味で本史料集成は、今日望み得る最高の資料群を学界に提出出来るものと自負している。関係各位のご検討を切望するものである。

・教育要覧類 全6巻 ISBN 978-4-8447-0129-3 150,000円
・学事法規 全10巻 ISBN 978-4-8447-0130-9 250,000円
・教育施策関係資料 全6巻 ISBN 978-4-8447-0131-6 150,000円
・学校経営関係資料 全5巻 ISBN 978-4-8447-0132-3 125,000円
・台湾教育関係著書 全8巻 ISBN 978-4-8447-0133-0 200,000円
・教科書編纂・各科教育関係資料(含:国語教育) 全14巻 ISBN 978-4-8447-0134-7 350,000円
・地方教育誌(含:原住民教育・対岸教育・内地留学)  全6巻 ISBN 978-4-8447-0135-4 150,000円
・学校要覧類(上) 全12巻 ISBN 978-4-8447-0136-1 300,000円
・学校要覧類(下) 全10巻 ISBN 978-4-8447-0137-8 250,000円
・学事統計類 全9巻 ISBN 978-4-8447-0138-5 225,000円
・社会教育関係資料 全8巻 ISBN 978-4-8447-0139-2 200,000円
・別集Ⅰ 台湾教育関係公文書 全12巻 ISBN 978-4-8447-0140-8 360,000円
・別集Ⅱ 隈本繁吉文書(台湾篇)全13巻 ISBN 978-4-8447-0142-2他 390,000円
・総目録・解題・索引 全2巻 ISBN 978-4-8447-0159-0 40,000円
(日本植民地教育政策史料集成(朝鮮篇)全8集 69巻、74冊 揃1,550,000円 詳細PDF)

渡部 学、阿部 洋 共編

 従来我国の教育問題を論議するに当って、朝鮮・台湾などいわゆる「外地」、すなわち植民地の教育がなおざりにされて来た。しかも今日迄この分野の資料は極めて断片的にしか見ることができず、且つ如何なる文献が存在するのかも、あまり知られていなかった。本史料集成は、そのための史料的手がかりを提供するものであり我国では入手困難な史料を多く収集したが、特に朝鮮総督府教育要覧、教科書編纂趣意書、諸学校一覧や隈本繁吉文書中の旧韓末教育史料等は貴重なものである。(「総目録・解題・索引」付き)

・教育要覧類 全4巻 ISBN 978-4-8447-5516-6 80,000円
・学事例規類 全5巻 ISBN 978-4-8447-5517-3 100,000円
・教育施策関係資料 全8巻 ISBN 978-4-8447-5518-0 160,000円
・教育書編纂関係資料 全7巻 ISBN 978-4-8447-5519-7 180,000円
・朝鮮教育関係著書 全10巻 ISBN 978-4-8447-5520-3 200,000円
・地方教育誌 全5巻 ISBN 978-4-8447-5521-0 120,000円
・学校要覧類(含:日本留学・社会教育関係) 全12巻 ISBN 978-4-8447-5522-7 280,000円
・教育統計 全11巻 ISBN 978-4-8447-5523-4 220,000円
・旧韓末教育史資料―隈本繁吉文書 全7巻 ISBN 978-4-8447-5524-1 210,000円
教育問題研究 全58巻・附1巻[目次] 300,000円

成城学園教育研究所 編/解題 北村和夫 ISBN 978-4-8447-8585-9 他

 大正デモクラシーという土壌の中から起こった多くの新教育運動は、それまでの学校教育の枠にとらわれず、より自由な立場から教育の本質を求め、その本来のありかたを情熱的に探究しようとした。
 大正6年に澤柳政太郎によって創設された成城学園はその新しい教育の実験学校であった。「個性尊重の教育」、「自然に親しむ教育」、「心情の教育」、「科学的研究を基とする教育」、を基本理念とし、その実践結果は、大正9年に成城学園から創刊された月刊誌「教育問題研究」に逐次発表され、当時の教育界に多大な影響を与えた。本誌は大正から昭和初期の全国教育界をリードした新教育理論と実践の貴重な記録である。

科学史・文化

近代日本地誌叢書・東京編 全42巻 210,000円

龍溪書舎編集部 編 明治・大正の東京景観と風俗・行政を究める! ISBN 9 78-4-8447-8058-8 他

◆明治11年(1878)11月の区郡制改正を中心として、明治後期および大正時代にまで及ぶ、東京の生活に関わる資料55点をはじめて総集した。
◆収録した資料は、いずれも編著者・出典の確定したもののみで、さらに現在ではほとんど入手困難な文献を対象とした。
◆従来の政治・経済上の区分けを排し、町鑑・繁盛記物・地理地名・公文書・商工資料・災害・都市計画・風俗・庶民生活・郷土史など広範な分野にまで収録範囲を広げた。
◆付載された統計図表・地図・写真等はすべて原本に従って復刻し歴史資料としての活用に具えた。
◆専門家・研究者のみならず、文学者・考証家および各図書館・研究機関においても利用しうる体裁とした。

近代日本学術用語集成 龍溪書舎編集部 編 揃い 300,000円
明治篇 全7巻 ISBN 978-4-8447-3308-9 40,000円

 近代文明の普及は、その文明の利器やその背景にある文化の国民的理解なくしては成立しなかった。
 漢字文化圏に育成されてきた日本は、明治維新後、それら文明や文化を日本語で語り、日本語で記述することができたことにより、この普及に成功した。 新しい概念を伝統的な言葉の中で学びとることがいかに困難であり、いかに重要である
かは、われわれが今日なお外国文化の摂取に際して体験しているところであるが、しかし明治の日本人がそのために払った努力は、まことに偉大であった。
 ここに、明治期に編纂された主要学術用語集を復刻し、その苦心の跡を顧み、わが国近代文化の形成を再検討する機会を広げんとする、刊行者の素志を汲む学徒の多数出現を期待してやまない。

大正篇 全12巻・総17冊 ISBN 978-4-8447-3331-7 120,000円

 第1期全7巻において明治の文明開化期を中心に、西欧との出会いの時代を点検した。
 第2期は、大正期を中心に、いよいよ先進諸国に伍そうとして、諸国に深くかかわって文化の具体的な事象の追求に向った諸先輩の努力を集積した。そこには、軍事用語から社会主義用語まで、科学技術面では、歯科学、鉄道用語におよぶ広がりを持つとともに、第1期に収録した諸編の展開を示す改訂版も多く採録した。これらを比較検討するとき、日本の学術の進歩の足跡を実感できよう。

大正補遺篇 全8巻・総9冊 ISBN 978-4-8447-3374-4 60,000円

 第2期では、いささか視野をひろげたために、選択した用語集が拡散し、分野によって濃淡を生じた。諸方を探索し、未だ充分とはいえないが、漸く研究者のご関心に応えられる諸冊を採集することができた。
 これらは、われらが次に予定する昭和前期の学術解明への「かけはし」とする意味もある。

昭和篇[1] 全6巻・総12冊 ISBN 978-4-8447-0350-1 100,000円

 『近代日本学術用語集成』は「第1期 明治篇 全7巻 16書収録」「第2期 大正篇 全12巻 22書収録」「第3期 大正補遺篇 全8巻 8書収録」と復刻してきて、今回いよいよ昭和期に入った。20世紀第2・四半世紀本邦学術の進歩発展を、学術用語上で再検証する段階に到ったのである。今回は昭和一桁代の著作から、時勢に即した用語辞典類を挙げてみた。
 明治以来の西欧文明導入の流れがひとまず頂点に達するのは昭和前期である。大戦を隔てて、戦後日本の国際化を新たな波と理解することも出来、少なくとも戦前の直列的継承・拡大発展とは異なると認識すべきである。それを現代の風と呼ぶならば、近代の流れは断絶へ向けて、最後の実りの秋を迎えつつあるといえよう。
 この時期、われわれの先輩が学び蓄積したものは何だったか。分析が待たれるのである。

(蘭学資料研究 * 全24巻 250,000円)

蘭学資料研究会 刊/監修 緒方富雄、索引編集 朝倉治彦、解題 杉本 勲(代表)、石山 洋、向井 晃、片桐一男、藪内 清(執筆順) (研究会報告書第1号~第316号) ISBN 978-4-8447-0351-8

 幕末から明治への転換期、日本の近代国家成立を可能にしたものは、高い西洋文明をすでに消化吸収しつつあった民間の学問蓄積の存在にあるとも言える。今日われわれが学ぶ学問の相当部分(例えば学術用語)がすでに日本語化し、日本語で論議している事一つをとってみてもそのことは言える。それは江戸末期迄にすでに営々として蘭学を中心に、西欧文化を日本語に翻訳し、とり入れようとした先達の長い苦心が背景にあったからである。
 蘭学資料研究会が過去の30年に亘って研究して来たものは、この文化導入の経過を基礎的に、網羅的に、失われつつある資料を全国的に発掘調査したものであり、他には全く類書を見ない。医学史・科学史・文化史・近代史全般の必須文献である。(『蘭学資料研究』附巻解題・総目次・索引篇 ISBN 978-4-8447-0352-5 付き)

(東京市町名沿革史 27,500円)

東京市役所 編/解説 槌田満文 (昭和13年8月原本刊) 附・新旧対照町名一覧(昭和49年1月現在) ISBN 978-4-8447-6397-0

 本書は、関東大震災後に東京市が都市計画としての区画整理を行うにあたって配布された各種の資料をまとめて昭和13年に刊行(非売品)されたものの復刻である。その典拠とした文献には『江戸妙子』『御府内備考』『新編武蔵国風土記稿』『江戸名所図会』『東京府志料』『東京案内』など、第一級のものを駆使している。此度の復刻には、本編のほか、昭和49年1 月現在の「新旧対照町名」が附され、地名研究を立体的に把握できるようにした。東京研究には不可欠の文献である。

近世風俗・地誌叢書〔1〕 全15巻 300,000円

立命館大学図書館所蔵善本復刻叢書(第1期)建都1200年記念企画 解題 衣笠安喜(代表)、伊藤宗裕、鈴木祥二、中森 洋、樋爪 修  ISBN 978-4-8447-3409-3

 学園創設100周年を迎えようとする立命館大学所蔵の「西園寺文庫」のなかから京都関係のものを主に江戸時代に刊行された地誌、名所記、年中行事絵図を『近世風俗・地誌叢書〔1〕』として、影印刊行。建都から今日に至る1200年間、京都は学問と文化の都であり、伝統文化を再生した新たな文化を創造する歴史を刻み続けてきた。出版文化の上でも、特に江戸時代の京都はその中心であり、文化情報の発信地であった。

(大日本刑獄沿革略史 6,600円)

大日本監獄協会 刊/三谷一馬 序 A5判横長・図版多数・130頁 ISBN 978-4-8447-6407-6

 明治28年6月、パリでの万国監獄會議開催に際し、我国の刑獄沿革史を紹介するために編纂(非売品)。合わせて現行監獄則・仝施行細則、囚人動作・監房構造図を添えた。全頁の半分は図で占められ、当時の監獄内での囚人の動作、刑執行の様子等々をビジュアルに伝えている稀覯本。

社会学・社会問題

(英文/訳文 巌本嘉志子 全2冊 5,500円)

訳 師岡愛子 総440頁 ISBN 978-4-8447-0355-6

 巌本善治編、英文遺稿集『巌本嘉志子』は、これまで遺族以外ごく限られた所有者があるばかりの“幻” の若松賤子(本名、巌本嘉志子)の英文集だった。
 歳月は移り、巣鴨庚申塚の明治女学校跡に「明治女学校記念碑」建立の機運が生まれ、日本女子大学教授師岡愛子氏の日本語訳別冊とともに明治女学校記念碑建立・除幕を記念として発行。

(社会福利 全47巻[目次] 200,000円)

東京府社会事業協会 刊/解説 吉田久一(大正6年6月~昭和19年6月)全225冊 978-4-8447-5325-4 他

 『社会福利』は、東京府慈善協会の会報『東京府慈善協会会報』として、大正6年4月に創刊された。その後、『東京府慈善協会(会)報』、『東京府社会事業協会報』、『社会福利』、『厚生事業』と改称され、昭和19年6月までの発行が確認されている。
 本誌は、戦前の東京の社会事業の実態を知るにあたって欠かすことのできない貴重な資料である。また、大正デモクラシー・マルキシズム・キリスト教・仏教・報徳思想等の当時の社会思想を背景に、生江孝之、海野幸徳、川上寛一、牧賢一、谷川貞夫、大林嗣、磯村英一等多くの社会事業家や学者により、社会的事業論や方法論が論じられている。本誌は大阪の『社会事業研究』(昭和19年廃刊)、中央の『社会事業』(現在、『月刊福祉』と改題)と並ぶかつての社会事業論壇の拠点的存在であった。(『社会福利』 解説・総目次・索引 ISBN 978-4-8447-0436-2 付き)

家庭雑誌 全5巻、附1巻[目次] 50,000円

編集 堺 利彦(明治36年4月~40年8月、全51冊)付録:簡易生活(明治39年11月~40年5月、全6冊)ISBN 978-4-8447-0354-9

 本誌は中流社会の家庭を対象として、啓蒙的に家庭生活の近代化をはかろうとするものであり、社会主義的色彩をもった家庭向け雑誌として、日本近代史上独自な役割を果たした。安部磯雄荒畑寒村石川三四郎木下尚江上司小劍西川光次郎白柳秀湖等が執筆している。
 なお、『簡易生活』も含む。上司延貴(小劍)編集。虚像虚飾を一掃し、日常の生活を簡易にし、共同と平等を尊重し、しかも趣味と快楽を失わぬように心がけた、着実で穏健な生活改良誌。
 幸徳秋水堺利彦大杉栄白柳秀湖正宗白鳥が多く寄稿して、社会主義者と自然主義文学者との交流の場としても意義があった。 参考資料:『家庭雑誌』の思想

明治期社会学関係資料 全10巻[目次] 100,000円

編集・解題 川合隆男 ISBN 978-4-8447-3346-1

●収録資料
 社会雑誌〔社会学会〕明治30年4月~31年8月
 社会〔社会学研究会〕明治32年1月~34年12月、社会学雑誌 明治35年2月~36年4月
●本誌の主な執筆者(50音順)
  元良勇次郎松村介石/久松義典/樋口秀雄/布川孫市/十時 彌坪井正五郎/田島錦治/高野房太郎/高木正義/島田三郎/佐久間貞一/呉 文聡/窪田静太郎/加藤弘之/片山 潜/小河滋次郎/岡 百世/浮田和民/石川千代松/有賀長雄

 本企画では『社会雑誌』、『社会』、『社会学雑誌』の3雑誌を一連のものとしてとらえ、一括収録した。これらは、日清・日露戦争の戦間期において約6年余にわたって続けられた「社会学会」、「社会学研究会」による社会学、社会問題、社会運動をめぐる近代日本の学問運動の貴重な足跡である。
 帝国主義、国家主義の轍に迷い踏み入らんとする前夜の状況にある戦間期の激動の渦のなかで、まさに悪戦苦闘しながら足早に刻み込まれたこの足跡は、これまでは顧みられることが少なかった。この3誌は、明治20年代から30年代にかけての近代日本での新しい社会問題の出現を眼前にして、幅広い問題関心と思想傾向や系譜を内包させつつ刊行された。学問運動の草創期だけにその組織的基盤は弱かったとはいえ、さまざまな多少とも異質の学問傾向や思想傾向を共有する可能性や活力を内包していた。学問活動がますます国際的な広がりを示しつつある今日であるが故に、近代日本のこうした草創期の足跡を再掘し再考察していくことが同時に重要であると言える。

現代社会問題研究 全25巻[目次] 120,000円

日本社会学院(代表 建部遯吾) 編、解題 内山秀夫川合隆男 ISBN 978-4-8447-3366-9

 明治30年代から日本の資本主義は確立期に入る。大正デモクラシーとも重なり合うこの時期は、近代日本において、社会が前面に、そして国家が後景に退く状況であった。この歴史過程にあって、国家の側に立ちつくす社会学者、建部遯吾がいた。
 大正2年に日本社会学院を設立し、社会学界を組織化した彼は「国体社会学」者として、社会本位主義を標榜し、大正デモクラシーに対抗した。つまり国体社会学が大正期社会学の主流であったのである。
 本資料は基本的には、建部の日本社会学院が総力をあげて、「現代社会の骨がらみの社会病」に取組んだ作業で、大正9 年11月から、昭和2年11月にいたる正に7年間の大事業であった。当時の社会学を代表する人々が顔を揃える。そこには社会問題が国家的大問題である事態がみえる。反語的に、大正デモクラシー期を剔抉する基本資料でもある。

(日本社会学院年報 全11巻 385,000円)

日本社会学院事務所 発行/解題 川合隆男 ISBN 978-4-8447-3484-0

第1年~第10年(大正3~12年)・社会学研究 第1巻1号~第2巻1号(大正14年4月~昭和2年3月)

 「日本社会学院」は、明治期の「社会学会」「社会学研究会」などの学会組織や活動のあとに、東京帝大教授建部遯吾を中心に全国的な学会組織として1913(大正2)年5月に設立された。
 その機関雑誌が、『日本社会学院年報』(編修・建部遯吾、米田庄太郎)と『社会学研究』(編修・赤神良譲など)であった。大正デモクラシーが主張されていく時代にあって、「個人本位観」と「社会渾一体観」とが渦巻く歴史状況や社会学界の動きを知る貴重な資料である。


(東京市京橋区月島に於ける実地調査報告 全2巻 60,000円)

ソシアル・サーヴィ(社会踏査)、内務省衛生局 編/解題 川合隆男 ISBN 978-4-8447-0407-2

 通称「月島調査」といわれる本調査(大正10年11月刊)は「報告本文」、「附録」(別冊2冊、(1)統計表、(2)月島社会地図及写真)の3冊からなっている。内務省保険衛生調査会を調査母体として、高野岩三郎を中心に権田保之助、星野鉄男、山名義鶴、三好豊太郎らの多彩な人たちが参画し、町内に調査所をおいて長期にわたって「ソシアル・サーヴィ」を試みたユニークな総合的調査であり、近代日本史の貴重な遺産である。

(與謝野晶子評論著作集 全22巻 220,000円)

編集 内山秀夫、香内信子 ISBN 978-4-8447-3522-9

 歌人・與謝野晶子は短歌以外に膨大な著作を残した。その領域は広く深く、特に社会の動きに敏感に反応した社会評論の領域は晶子独自の思想を持って、時代を写しとっていた。
 本企画は自由人・與謝野晶子が生涯をかけて執筆した明治末からその死に至る36年間の評論・エッセイ750点余を既刊15冊と共に網羅的に収集・整理したものである。

 

近代日本社会学史叢書 全49巻 300,000円
第1期 (草創期~生成期)全38巻 ISBN 978-4-8447-5525-8、5526-5
第2期(形成期)全10巻 ISBN 978-4-8447-5529-6

近代日本社会学史叢書編集委員会(代表 川合隆男) 編 、編集委員 川合隆男、原田勝弘、小倉康嗣、三浦直子、松尾浩一郎、吉村治正

第1期 1868(明治初)年(草創期)~1906年・明治30年代(生成期)

第2期 1907(明治40年)年~1918年(大正7)年(形成期)

 本企画は、1868(明治元)年から第2 次世界大戦終戦後の占領期である1953(昭和28)年まで、約90年間の我国の広く社会学史に関する基礎資料としての著作の復刻刊行を意図している。全著作数約330冊を予定。
 21世紀を迎えて現代社会の社会変動は内外ともに激動の様相を示し、ますます複合的・多元的な変化、不確実な変化が増大してきており、自然と人間との関係をも含めて、人間と国家・社会・世界との関係、人間関係のありようを軸に、近代・現代社会の歴史的転換をあらためて再考察していく作業が重要な課題として課せられているといえる。明治以降の我国の社会科学と社会学の展開も、また例外なく、そうした大きな激動のもとで繰り広げられてきたのであり、このような激動のもとにあっては、将来を見据えて歩むべき方向や確とした指針を探り出すべくこれまでの先人たちの歩みや営々として築かれてきた知的遺産を検証する作業は極めて重要である。編者らの復刻作業はそうした検証作業の一環であり、近代日本の知的遺産の批判的継承とともに、知的資源の創造的展開も重要な作業であると考えている。

中国

(協和 (満鉄社員会)全25巻・総300冊 654,000円)

昭和4年5月~16年12月(半月刊誌時代) ISBN 978-4-8447-6156 -3 他

 『協和』は満鉄社員会の発行雑誌であった。会社の記録・資料と異なり、そこに勤務した人間の”生の声” を伝える唯一の資料である。国策遂行を任務とした「満鉄」ではあったが、しかし満鉄で働く現業日本人の多くは五族協和の理念の下、現地人満鉄社員と共に、明るく勤務に従事していた。やがて来るべき悲劇を予感させる緊張した国際環境下にあって或る意味でハツラツたる活気に満ちていた満鉄の当時を本誌は巾広く描く。ありのままの職場通信、全満各地の末端現場での社員
の苦労、婦人社員の生活記事、結婚紹介、風俗習慣、言語など、「満洲」民族の詳細な紹介、読書欄での新刊図書の紹介…など仕事・生活・教養を一体化し、しかも極めて高度な編集技術で刊行。その他、政治経済上の記事…物価・人事・経済・国際関係(特にソビエト事情)等、近現代史研究のために不可欠の情報を今日に伝える第一級資料である。(『協和』総目次 ISBN 978-4-8447-0439-3 付き)

(統計年報(満鉄) 全30巻・総39冊 975,000円)

南満洲鉄道株式会社/解題 高橋泰隆 (明治40年~昭和14年) ISBN 978-4-8447-8121-9 他

 満鉄の「統計年報」は、満鉄の経営状態と全事業について、創業以来戦時下に至る約30年間にわたり、膨大な統計類を収録したものである。
 満鉄の活動と発展の全体像的記録としては、10年毎に編集された所謂「10年史」があるが、これは植民地支配機関としての満鉄の正史である。とすれば、本書は企業体満鉄の経済活動の歴史を統計数字により綴った「正史」ということができる。

(省政彙覧 全9巻 132,000円)

満洲国国務院総務庁情報処 編、解題 浅田喬二、小林英夫  ISBN 978-4-8447-5370-4

 『省政彙覧』は1935~39年にかけて、吉林省、龍江省、黒河省、三江省、浜江省、間島省、安東省、奉天省、錦洲省の9 省に亘り、各省省政の概要を統一的に、具体的に記述(日本文)した、総3,700頁余の膨大な資料である。
 日本帝国主義の「満洲」各省に対する軍事的、政治的、経済的、社会的、イデオロギー的支配の実態を、具体的にしかも包括的につかめる貴重な資料である。

(興亜院/大東亜省 調査月報 全36巻 612,000円)

解題 浅田喬二  ISBN 978-4-8447-6116-7 他

興亜院『調査月報』第1巻~27巻 原本34冊(昭和15年1月~17年10月)
大東亜省『調査月報』第28巻~36巻 原本16冊(昭和18年1月~19年4月)

 興亜院の『調査月報』には、中国占領地の重要国防資源、農工業品の生産・需給関係、農工業の労働力需給状況、農工業品の取引機構、鉄道輸送状況、財政・金融の現況、通貨・物価の動向、地方教育の現況、秘密結社・宗教活動状況、辺区(中国共産党支配地区)の政治・経済状況、思想団体の活動現況、などの調査結果が満載され、中国占領地の日本による社会的・経済的・文化的・イデオロギー的支配状況が浮き彫りにされ、日本帝国主義による中国支配のもつ諸矛盾の実相が明らかになる。
 大東亜省の『調査月報』は、「調査」と「資料」を中心にして構成されたもので、主に、中国占領地における農工業品の生産・需給状況、農工業品の流通機構、「満洲移民」の入植状況、炭鉱労働者の需給状況、教育・宗教活動の状況、辺区での中国共産党の工作状況、などの調査結果が満載されている。
 この二つの『調査月報』は、日本帝国主義による中国支配の全容(全体像)を体系的に明らかにするための、極めて貴重な第1次資料である。

(農村実態調査報告書 全16巻 132,000円)

満洲国実業部臨時産業調査局 編 解題 小林英夫、風間秀人 ISBN 978-4-8447-3311-9

 建国後間もない「満洲国」実業部臨時産業調査局は、1933年から1936年にかけて「満洲」各地の37部落を対象とし、全農家1,65 1戸を把握する大規模な農村実態調査を実施した。本書はこの調査の総括報告書に位置付けられるもので、そこには、当時の「満洲」農村社会の状況が生々しく描かれている。しかも、この産業調査は、以前に例を見ない悉皆調査という形式を取り、それまでにない大規模、かつ精綴なものであったことから、その後、「満洲」や中国占領地でおこなわれた農村調査に多大な影響を与えた。

(周易釋詁 全2巻 28,000円)

森脇晧州 著 ISBN 978-4-8447-5379-7

 「周易釋詁」は、3,000枚におよぶ大著。筮法、生卦法、易経上下、繫辞伝上下、説卦法、序卦伝、雑卦伝等、およそ周易に関する原典を網羅し、その全般に亘り、極めて緻密、周到、微に入り、細に至り、1字1句、余すところなく、徹底的に解説をほしいままにしている。関連する事項については、各典籍の必要箇所を相互に引用し、考究を進め、余すところがない。本書はおよそ易学の研究者にとって、その至難なる解義を、ひたすら平明なる理解に導き、易学精神の把握にいたらしめる堪能なる力作である。

朝鮮

(朝鮮地誌略 全2巻 22,000円)

陸軍参謀本部 編/解題 村上勝彦 第1巻 京畿道/忠清道/咸鏡道 第2巻 平安道/江原道/全羅道 ISBN 978-4-8447-8457-9、8458-6

 明治21年、陸軍参謀本部は、朝鮮全土の疆域、沿革、人口、教育、自然、物産等22項目の調査を行ない、「朝鮮地誌略」全8巻(和綴じ)という厖大な調査報告書を完成させた。これは将来予想される日清・日露開戦における戦略及び兵站の用
に作成されたものであり、朝鮮支配の実用的、歴史的裏付けとして調査されたものと思われる。本書は同時期に刊行された兵要地誌のなかでもっともすぐれたもので、「慶尚道之部」(学芸書林既刊)及び「黄海道」(未発見)をのぞき全巻刊行。

(金玉均傳 (上巻) 8,500円)

古筠記念会、林 毅陸 編 510頁 ISBN 978-4-8447-0405-8

 本書は、朝鮮独立運動の英傑として、つとに有名な金玉均(キム・オッシュン、1851―94)の詳細にして唯一の伝記である。内容は金玉均の家系、年少時代に始まって、江華島事件、開国条約、仁川開港事件、日本遊歴、壬午事変、福沢諭吉とのかかわり、公使竹添進一郎との政約など、非常に多岐にわたっている。とくに1884年の所謂甲申の変には多くの説明を費し、開化派を中心とする新政府をつくるまでの過程を克明に綴っている。

(朝鮮の聚落 全3篇・総5巻 132,000円)

善生永助 編著/解題 桜井義之 ISBN 978-4-8447-3434-5

 本資料は、朝鮮総督府の調査事業の一環として行われ、昭和4年調査着手以来7年の歳月を要して、まとめられた。
 朝鮮における生活状態の実態を調査しながら聚落の形成過程の総括的調査を試みようとしたのが本書である。全3 篇の「前篇」において聚落の発生、分布、種類、規模等にわたる調査を記述し、「中篇」は部落調査とし、特色ある部落、6 部落を選び、個別的に調査し、「後篇」において、朝鮮における家庭制度の根幹をなす、最も特色のある同族部落の本質、構造、発展の様相等の調査をしている。
 とくに「同族部落」に最も多くの記述をさいており、朝鮮の社会組織、家族制度の構造とその歴史的成を知る上で、今日においても重要な資料を集録している。

アジア(含・旧植民地)

(東亜研究所刊行物  詳細PDF)

 (財)東亜研究所は昭和13年9月に創立された。そしてわずか7年で歴史の幕を閉じる。その短い期間は丁度15年戦争の拡大期であり、広汎な領域にわたり、有能な研究者達が戦争遂行のために調査に動員させられた。「国策」の美名の下に広汎に人材を動員する権力機能は正に他の研究機関を睥睨するものがあり、(1943年当時)優に1,000名を越える研究者をかかえる巨大組織として運営された。その東亜研究所のぼう大な調査研究蓄積の中から、今日なお重要と思われる資料を選別し、順次復刻刊行する。なお刊行の都合上、刊行順、資料名等に若干変更のあり得ることをご了承願いたい。

第1期 全16巻 ISBN 978-4-8447-0346-4 250,000円
第2期 全17巻 ISBN 978-4-8447-6528-8 380,000円
第3期 全14巻 ISBN 978-4-8447-5446-6 280,000円
第4期 全12巻 ISBN 978-4-8447-5457-2 200,000円
第5期 全10巻 ISBN 978-4-8447-5471-8 150,000円
第6期 全13巻 ISBN 978-4-8447-5479-4 260,000円
第7期 全12巻 ISBN 978-4-8447-0001-2 200,000円
 
(比律賓情報 全21巻 ISBN 978-4-8447-0488-1 460,000円)

比律賓協会 発行/解題 早瀬晋三 創刊号~90号(昭和11年12月28日~19年12月1日)比律賓協会会務報告(昭和10年8月~18年5月)

 本誌は財産法人「比律賓協会」の情報誌として昭和11年12月に創刊、計90号迄発行された。1930年代半ば以降日本の占領期迄の日比関係を巾広い分野で展望し、記述。フィリピンの政治・社会・経済・文化全般に亘り記述している。在留邦人の
活動状況、日比交流活動の報告記録・日本の占領政策等の記録他、本企画では類似機関では残されていない『比律賓協会会務報告』をも収めた。アジア学の新展開を期待させる正に資料の宝庫と云える。「(解説・総目録・索引」付き)

(大亜細亜主義 全26巻 ISBN 978-4-8447-8283-4 他 650,000円)

大亜細亜協会 刊/解説 後藤乾一、松浦正孝 創刊号~108号(昭和8年5月1日~17年4月1日)

 大亜細亜協会は、1930年代中葉、「日・満・支」を中核とするアジア新秩序論の高まりの中、下中弥三郎を中心に松井石根、徳富蘇峰ら政・軍・学等の要人40名が創立委員となって、発足した。
 アジア諸国の政治・経済・社会諸事情の調査研究、日本文化の紹介普及等を通じて、日本を「盟主」とする亜細亜連盟の実現を目指した。同協会刊行の機関誌である本史料は、国際連盟脱退後の日本の進路と深くかかわった一方の側の動きを伝えると共に、「大亜細亜戦争」開戦前後の日本と、日本をとりまく国際情勢の複雑な動きを知る、第一級の史料である。(「解説総目録篇」付き)

(亜細亜公論・大東公論 全3巻 ISBN 978-4-8447-0492-8 110,000円)

亜細亜公論社 刊/柳 泰慶 主筆 第1巻1号~第2巻1号・大東公論創刊号(大正11年5月~12年1月、12年7月)

 大正11年5月、大正デモクラシーの最中『亜細亜公論』は創刊された。「人類主義」を掲げ、“アジアの問題をアジア人の相互連帯で” と説く本誌には、三浦銕太郎、石橋湛山、安部磯雄、大山郁夫、佐野学ら主に早稲田系の大正デモクラットらが盛んに論陣を張った。政府当局により、発禁、字句消去等の処分を受けつづけた本誌は、創刊よりわずか9 号で廃刊に追い込まれた。そして専門研究者らからは、長い間ほとんど忘れられていたが、そこには今日著名な上記の大正知識人のみならず、R.B.ボーズ、蔡培火、戴季陶ら、日本と関係の深いアジア人民族主義者らの、これまで見落とされていた論文が数多く存在していた。参考:『亜細亜公論』

(南方開発金庫調査資料 全17巻+附1 435,000円)

南方開発金庫調査課 発行/編集・解説 早瀬晋三 ISBN 978-4-8447-0309-9

 南方開発金庫は、日本占領下の東南アジアで、事実上、中央銀行として活動した日本政府の金融機関である。占領地の資源開発のための資金を日本の軍受命企業に融資するなど、軍政に大きくかかわり、占領地の住民への影響も大きかった。
 その南方開発金庫が発行した調査資料200点余のうち、約4分の3の所在が明らかになった。日本占領地の金融政策や構造だけでなく、日本占領下の東南アジアの実相の一端がわかる貴重な資料である。

(南洋年鑑 全4巻 132,000円)

日南公司南洋調査部 刊/伊藤友治郎 編 解説 青木澄夫 (大正5年10月~9年11月) ISBN 978-4-8447-0489-8

 「南洋調査会」を起した伊藤友治郎の著になる年鑑。大正5 年10月1 日より同9 年11月29 日迄に4回刊行。時あたかも欧州戦乱により、我国への需要が急速に高まり、日本は未曾有の好景気にわき立ち、同時に「南洋」への関心も高まりつつあった時期であった。巻頭に南洋発展の気運に乗じ「南洋貿易、南洋渡航の便覧を供し、その針路に誤りなきを期すべく統計データを編纂した」とある。それ迄未知の豊かな南洋に対する参考資料として有益な最初の総合的年鑑であった。

(20世紀日本のアジア関係重要研究資料 詳細PDF)
単行図書資料 第1期 全31巻 ISBN 978-4-8447-7355-9 他 682,000円
単行図書資料 第2期 全38巻 ISBN 978-4-8447-8216-2 他 836,000円
単行図書資料 第3期 全30巻 ISBN 978-4-8447-5769-6 他 660,000円
単行図書資料 第4期 全8巻 ISBN 978-4-8447-0003-6 176,000円

南方軍政関係史料 詳細PDF
日本語教科書 日本の英領マラヤ・シンガポール占領期(1941~45)  全6巻 90,000円

解題 明石陽至、宮脇弘幸 総約 2,500頁​ ISBN 978-4-8447-0484-3

 軍政下のマラヤ・シンガポールで使われた日 本語教科書の研究はほとんど行われていない。 収録された教科書は現地で収集したものであ る。当時軍政監部は大東亜の共通語としての日 本語の普及と日本語教育を通して現地人の皇民 化を進めた。各教科書の内容から皇国教育が如 何に施行されたかが浮彫りにされ、その実態が くっきりと表われている。  1943年半ば以降、「国定」教科書的なものを 刊行する試みがあったが、紙不足で十分な部数 が配布出来ず、軍政監部は宣伝班、各州庁の文 教科、各種訓練所、養成所が独自に編纂した教 科書の使用を認可した。そのために、日本語の 導入方法も統一されていないのが特徴である。これらの教科書は日本が占領下のマラヤ・シンガポー ルで何をしたかを客観的に知る重要な手掛かりとなる。

(⑧ジャワ・バル[Djawa Baroe(新ジャワ)]全5巻 ISBN 978-4-8447-3344-7 150,000円)

(㉞榊原家所蔵南方軍軍政総監部関係文書 全9巻 ISBN 978-4-8447-5451-0 250,000円)

編集・解説 明石陽至

 「榊原文書」は陸軍中尉榊原政春氏が昭和16年11月に南方軍総司令部付勤務となり、18年5月帰還する迄に職務上入手した公文書である。1年7ヶ月の在勤中、総司令部宣伝班、軍政総監部軍政班と軍政の中枢部において書類整理・会議の設営役を務めていた。榊原家は越後高田藩十五万石の藩主であり、東大法学部卒の政春氏は徳川家康の四天王の一人榊原康政の十六代目の嫡子である。戦後は貴族院が昭和22年廃止になる迄貴族院議員を務めた。夫人は徳川慶喜の孫娘で、高松宮喜久子妃の妹である。以上のような社会的地位にあった氏は軍政総監部内でも特異な存在であったため、台湾・フィリピン・ジャワ・マラヤ・スマトラ等の各占領地を長期に亘り隈なく視察旅行しており、またその特別な身分と、軍人の特権として帰国の際大量の極秘文書を持ち帰っており、それが同家に保管されていた。
 「榊原文書」には150点余の公文書が含まれている。それ等資料の特徴は第1に殆どが経済・金融関係の原資料であり、これだけ総軍軍政総監部関係文書が纏って発掘されたことは前例を見ない。第2に文書の多くは「○○案」と策案されたものであり、それがどの程度迄実際の政策として施行されたかは不明で、今後の研究の課題であろう。第3 に大部分が「極秘」扱いの資料である。榊原資料の極く一部が公刊書で引用、または文献目録で紹介されているが、本書の大部分は未見の原資料
であり、戦史部にも所蔵されていない文書が大量に含まれている。

(台湾史研究資料① 殖産部史料 全8巻 ISBN 978-4-8447-0299-3 220,000円)

中京大学社会科学研究所 台湾史研究センター(代表 檜山幸夫) 編 解題 東山京子

 本史料に収録の「殖産部報文・殖産報文等」は、台湾総督府が台湾統治初期の段階で、台湾全土を把握するために総力をあげて行った調査の報告書である。この結果として纏められたこれらの諸報文は、台湾総督府が政策の決定や執行を行ううえで、貴重な情報源であった。

治官報・KANPO 全8巻 ISBN 978-4-8447-0162-0 100,000円

ジャワ軍政監部 発行/編集・解題 倉沢愛子

 『治(オサム)官報』ならびに『KANPO』は、第二次大戦中、占領下インドネシアのジャワで日本軍政当局陸軍第16軍(治集団)が発行していた政府広報である。前者は日本人に対し、後者はインドネシア人に対して発行された。日本の南方占領に関する資料は非常に少なく、これらの官報は数少ない残存資料の一つで、当時の歴史を知る上で非常に貴重な基礎資料である。しかもこの両資料は内容的に重複しない部分がはるかに多い。この幻の史料が、編者をはじめアメリカ、オランダの関係者の長期に亘る努力により、このたびほぼ完全な形で収録整理することができた。これを全7巻にまとめ、解説・総目次・索引(和・英)を付す。

農業

帝国農会報 全33巻・総91冊 300,000円

明治45年~昭和18年 揃ISBN 978-4-8447-0409-6

 帝国農会報は系統農会の中央機関誌として、農政経済問題についての主張・解説・各種統計や調査研究報告・海外事情の紹介など、系統農会相互の意志統一を目指す役割を持っていた。農政経済における高級理論誌・論叢誌として、『農業経済研究』と並んで戦前の農政経済問題、農業施策、農業団体の活動などの研究には不可欠の基本資料。

書誌・年鑑・目録

出版月評 全6巻、附1巻 70,000円

月評社 刊 第9号~40号(明治21年4月~明治24年8月) ISBN 978-4-8447-0434-8

 わが国最初の書評雑誌。編集は櫻井鍬太郎、福本日南、小林福蔵など。さらに高橋健三陸羯南杉浦重剛らも協力し、当時の出版洪水にあって量より質に正当な価値を見出そうとした。斬新な企画にあふれ、今日の出版、マスコミ界にも大いなる示唆を与えよう。全37頁の書名、人名索引巻を附す。 

(「内田嘉吉文庫」目録 全4巻、附1巻 82,500円)

内田嘉吉記念事業実行委員 編〔昭和2年〕 ISBN 978-4-8447-3476-5

 台湾総督、海事法学者であった内田嘉吉[1866(慶応2)年~1933(昭和8)年]が収集した、主に東亜交通関係のぼう大な古刊本の総目録である。殊に中世末より15、6世紀にわたる古地誌・航海誌はほぼ網羅されているといってよい。(ハックルート協会叢書など)世界の稀覯書は枚挙に尽きないが、『海陸旅行記』(全20冊、1747、オランダ)、『フィリピン諸島誌』(60巻、プレイヤー、ロバートソン編)、『東西遍歴史』(メンデス・ピント、166 3年英訳版)、『シナ大帝国史』(メンドーサ、1588年版)、『シナ布教史』(トリゴール、1616年)、などは文庫中の白眉。『シナ帝国史』(デュアルド4 冊、1735年版、中国在住の宣教師通信をもとに編纂)は珍書の令名も高い。『極東探検報告』( 2冊、1860年)、『日本シナ暹羅景観』(ハイネ、ベルグ・画集、1864年)は同時代史研究上の第一級品。このほかにも西洋人の見た日本、日本関係の外国書を多く所蔵。和漢書3,806冊、洋書10,296冊、計14,102冊。また、古地図に関しても、『新世界地図』(1656年、アムステルダム版)をはじめ貴重なものが多い。本目録掲載の図書・資料は、内田の没後、昭和9年4月に生地の東京都駿河台図書館に寄託された。(「内田嘉吉文庫稀覯書集覽」付き)

(ロシア語図書目録法入門 13,200円)

宮島太郎 著 B5判・156頁 ISBN 978-4-8447-0428-7

 本書は、ソ連邦の目録規則に依拠しつつ、AACRやISBDを考慮しながら、もっぱらわが国におけるロシア語図書目録作成の実務上の指針を与えるものである

(近代日本社会学関係雑誌記事目録 ISBN 978-4-8447-8452-4 55,000円)

編集 川合隆男 執筆者約2,200名/収録記事数約18,000 収録雑誌32誌(明治7年~昭和25年)附・執筆者別索引

 本書は『明六雑誌』(1874-75年)から、戦後日本社会学が再出発し『社会学評論』が新たに刊行(1950年7月)される以前までの、32点の主な社会学関係雑誌の記事目録を収録したものである。
 明治初年以降の数多くの社会学関係雑誌記事目録を個別の雑誌の個々の記事目録にとどめず、同一の書誌に編纂した点で画期的である。
 本書には近代日本が歩み出す中で、人間学、交際学、世態学、社会学等が渦巻き、学問運動としての社会学、社会学界、社会学会の草創、形成、変転する様が刻み込まれている。

(享保以後 大阪出版書籍目録 16,500円)

大阪図書出版業組合(昭和11年5月) 編刊 A5判・500頁 ISBN 978-4-8447-6477-9

 大阪図書出版業組合事務所に江戸時代中期から唯一保存されていた古記録、開板御願書扣、裁配帳、差定帳(京都・江戸の記録は全く亡失)に拠って作成された出版書籍目録。書誌学上重要文献。
 書名索引、著者索引、絶版書目の3 種を加え、さらに組合沿革の概略を記載している。当時の文化事情が反映されていて興味つきない。

ヨーロッパ古典

古典翻訳シリーズ
パウサニアス ギリシャ記 全2巻 30,000円

パウサニアス 著(紀元前2世紀)飯尾都人 訳編 ISBN 978-4-8447-8333-6

 西欧文明不朽の源泉、それは古代ギリシアである。そのギリシアが一千年近くにわたり築き上げた文化財を、ギリシア滅亡寸前の2世紀に生きたパウサニアスは、そのほとんどすべてにわたって描写解説を加えながら一つの旅行記風の記録として「ギリシア記」を遺した。彼はアテネ・オリンピア・デルポイの大遺跡はもとより、大小250余のポリス、村落に至る迄足を踏み入れ、その他の神域・神像・祭祀の由来や現状を書き記した。本書は近代ギリシアの遺跡発掘はもとより、美術・文学・宗教・民俗・歴史等の分野に貴重な数多くの資料を提供し、当時の多くの奇談秘話をちりばめて読み物としての楽しさも狙っている。本邦初の全訳刊行。詳細な訳注・解説付。訳者の8年余にわたる労作である。

ポリュビオス 世界史 全3巻 50,000円

竹島俊之 訳 ISBN 978-4-8447-5486-2他

 ローマの将軍スキピオがカルタゴとの抗争を通して世界制覇を成し遂げた興隆期の、そして共和制全盛時代のローマを描いた作品。Ⅰ部は第一次ポエニ戦争、傭兵戦争などを描いた第1巻、アカイア同盟成立時代のギリシャの情勢を記述した第2巻、第二次ポエニ戦争の開始、ハンニバルが象を率いてのアルプス越え、カンネーの会戦などを描いた第3巻、同盟戦争を描いた第4 巻・第5巻、ローマの国制、軍事組織、リュクールゴスの法典を説明した第6巻を含む。以下、Ⅱ部第7巻─第18巻、Ⅲ部第19巻─第39巻に分けてウォールバンク『ポリュビオスの歴史的な注釈書』に依拠しながら詳しい脚注を加えてギリシア語原典からの「直接全訳」が初めて完成。興隆するローマがやがてヘレニズム世界を呑み込んで行く壮大な世界史のうねりが、英雄群像活躍の舞台を一本の歴史線上に結びつけ、日本語で語られる。

 解題、訳注、索引、ヘレニズム世界地図及び地図索引付。

ストラボン ギリシャ・ローマ世界地誌 全2巻 40,000円

ストラボン著、飯尾都人 訳 ISBN 978-4-8447-8377-0

 パウサニアス「ギリシア記」と共に、ギリシア古典史の地誌の双璧ともいうべき名著全17巻(原典)の本邦初全訳。ヨーロッパ・アジア・アフリカの三大陸に及び、西暦1世紀前後の世界帝国ローマが認知し得た限りの世界地理を豊富な資料をもとに幅広く記述。地理記述の歴史と方法をテーマとした2巻と「人の住む世界」を三大陸に分け、統一した順序で説明する15巻とから成る。「ギリシア記」をギリシア古典における地域誌の精華と称するとすれば、本書は世界地誌として、まさしく百花繚乱の園に比するにふさわしい壮大な古典であり、古典古代世界について、様々な研究分野での情報の無比の宝庫である。本書では150枚に上る詳細な地域図を挿入するという極めて困難な作業も敢行した。

ディオドロス 神代地誌 30,000円

ディオドロスポンポニウス・メラプルタルコス等 著(紀元前1世紀)飯尾都人 訳 ISBN 978-4-8447-8472-2

 シケリア島生れのディオドロスは、その著「ビブリオテーケー」(世界史)40巻のうち、最初の6巻を特に「アリカイオロギア」と名付けた。本書には先ず、この6巻(うち第6巻は断片)の訳を収める。これらの巻のなかで著者は、従来の神話を人類文明の展開史の反映と前提した上で、諸民族の神話を解釈し直し、合わせて、以下の歴史展開の舞台となる世界を、いくつかの地方や諸族ごとに、地誌的に概説して行く。なかでも、巻1エジプト誌は、神話、歴史、習俗の諸分野にわたって詳細な記述を含み、巻3の未開諸族誌は、ストラボン地誌と同一資料に拠りながら相補的な記述を残している点で貴重であり、巻5島嶼誌は地誌の枠組みのなかで神話を物語るという特異な構想を立てる。
 本書にはまた、ラテン語による地理書として周知の肝要の書ポンポニウス・メラ「世界地理」と、ローマ世界に広がったエジプトのイシス信仰についての優れた紹介と批評を含むプルタルコス「イシスとオシリス」をも収める。